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根管治療の成功率は?
根管治療とは歯の神経(歯髄)や血管が入っている根管の治療の事を言います。
皆さんは、根管治療を行った歯が痛み出し。再治療となった経験はないでしょうか?
根管治療後は、一般的な歯科医院でも行われている治療ですが、実は非常に難易度が高い治療です。今回はその根管治療の成功率に関してお伝えします。
【根管治療とは】
根管治療とは歯の神経(歯髄)や血管が入っている根管の治療の事を言います。
虫歯などにより歯髄全体が炎症を起こしてしまったため歯髄炎という状態になったしまった、もしくは歯髄炎の段階を超えて根管の中や、根の先に膿が溜まってしまった状態(根尖性歯周炎)に対して根管治療を行います。
【根管治療の成功率】


日本における根管治療後の失敗率を調査した研究では、歯の種類によって50-70%という結果が報告されています。つまり、30-50%しか根管治療が成功していないということになります。一方、海外における根管治療の成功率を調査した研究では、日本と比較して非常に高い根管治療の成功率が報告されています。
須田 英明 根管処置歯における根尖部X線透過像の発現率. 日歯内療法誌 32(1) 1-10 2011.
【根管治療後の成功率を上げる重要項目】
➀無菌的な環境下で根管治療を行っているか
根管治療を行うにあたっては、確実に細菌を除去したうえで、細菌が入らないように治療することです。そのためには、第一に虫歯などを確実に取り除き、『ラバーダム防湿』、『隔壁』などを行い、無菌的な環境で治療を行うことが重要です。
②正確な診断を行っているか
根管内は非常に複雑な形態をしており、根管内の細菌の除去は難易度が高く、細菌が残っている場合があります。そのため、『マイクロスコープ』や『CT』といった機器を用いることで診断能力が上がります。
③精度の高い被せ物を行っているか どれだけ根管治療自体が無菌的に行われても、土台や被せ物の精度が悪ければ、その隙間から細菌が侵入したり、再度虫歯になれば細菌感染が根管内に波及してしまいます。 再感染を防ぐには、精度の高い土台や被せ物が重要です。
【まとめ】
根管治療の成功率を上げるのは、根管治療の原則を守ったうえで、歯科医師の「治療の精密さ」や「診断力」にかかっています。当院では、ラバーダム防湿やマイクロスコープ、CTなどを用いて、精密な根管治療を行っています。
根管治療でお悩み・不安をお持ちの方は、お気軽に当院にご相談ください。